健康一口アドバイス
白内障と緑内障について(1)
第二診療部長(兼)眼科長 大村 眞
目におきる成人病には、老眼や白内障など眼鏡や手術で回復しやすい疾患をはじめ加齢黄斑変性症・緑内障など放置すれば失明してしまうような疾患など数多くあります。代表的な疾患としては白内障と緑内障がありますが,今回は白内障についてお話します。
白内障は、目の中にある水晶体という透明なレンズが徐々に濁ってくるもので、濁りとともにものがかすんで見えるようになります。ほとんどは、加齢による変化ですが、先天的なものや薬、放射線の影響あるいは糖尿病などの疾患で起こることもあります。今のところ治す薬はないので手術をすることになります。その時期は、自分の生活で不便さを自覚した時が良いと思います。手術は器械などの発達によりかなり短時間になり、また入院期間も短くなっています。これは、各病院・診療所によってまちまちなので、詳しくはかかりつけの医師にお聞き下さい。
ただし、糖尿病網膜症や黄斑変性症など他の眼疾患のある場合は視力があまり回復しないこともあります。この点もよく確かめなくてはいけません。
次回は,緑内障についてお話します。
2005年1月07日
http://www.saiseikan.jp/outline/section/ophthalmology.php
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