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山形市立病院済生館 山形市立病院済生館

〒990-8533 山形県山形市七日町一丁目3番26号
Tel.023-625-5555(代表)
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診療科(医師)紹介

呼吸器内科

呼吸器内科長 岩渕 勝好
睡眠時無呼吸症候群

【気になる症状】

睡眠をとったはずなのに、朝起きた時にだるい、昼ご飯を食べると眠くなる、車の運転をしていてウトウトしてしまうなどの症状があった場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。これは、寝ている時に、喉の空気のとおりがスムーズにいかなくなり、いびきをかいたり、呼吸がとまってしまったりするためにおきるものです。寝ている間でも、心臓は動いています。また、夢をみることからわかるように寝ていても脳は動いています。このように寝ている間でも、体のどの部分も十分な酸素を必要とします。睡眠時無呼吸症候群では、のどの空気のとおりがスムーズにいかないために、寝ている間、体が酸素不足になってしまいます。酸素不足の状態で心臓や脳が働いているために、心臓への負担が増す、脳が十分休まらないといったことになります。これが寝ているはずなのに体が休まらない原因となっています。このため、日中の眠気に結びついています。仕事の効率も低下します。また、長期的には高血圧や脳卒中の心配も出てきます。

【山形市立病院済生館での検査】

いびき、睡眠時無呼吸症候群が気になる方が来院された場合には、自宅で出来る簡易検査をお勧めしています。指先で酸素の程度を、鼻で呼吸を調べる機械です。 機械の都合がつく場合には当日機械を持ち帰って検査していだだきます。簡易検査で睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合には、入院して精密検査となります。夕方に入院し、翌朝退院です。呼吸、脈、酸素の程度、胸、腹部の動き、血圧などを自動で調べます。結果は後日外来で説明します。

 

【山形市立病院済生館での治療】

精密検査の程度により、軽い場合には、体重管理や横向きでの睡眠などの日常生活での配慮となります。それ以上の場合には歯科でのマウスピースの作成や、再入院してのCPAP治療となります。CPAP治療とは、専用のマスクをつけて寝ていただく治療です。マスクのなかに空気が加圧されており喉がふさがりにくくなるため、睡眠時無呼吸症候群に効果があります。全国的にもよく行われている治療法です。機械に慣れていただき、退院時に持ち帰って、自宅で継続して治療していきます。

 

【かかりつけ医の先生との連携】

CPAP治療は、継続することによって睡眠時無呼吸症候群の治療効果を高めます。治療には保険がききますが、月一回の受診が必要です。このため、かかりつけ医の先生に紹介し、CPAP治療の継続をお願いしています。

気管支喘息

【気になる症状】

早朝に咳が出やすい、あるいは、発作的に呼吸困難になるなどがあれば気管支喘息の可能性があります。かつて小児喘息といわれたことがなくても、成人になってから気管支喘息になることがあります。疲労やストレスが重なったあとに、しばらくしてから気管支喘息になることもあります。

【山形市立病院済生館での検査】

肺活量の検査が有用です。呼吸機能検査といいます。時間をかけてゆっくり息を吸ったり、吐いたりして最大の肺活量を調べます。また、息を勢いよく吐いて一秒間に何リットルの空気が吐けるかを調べます。さらに、気管支を広げる薬を使い、同じ検査をします。気管支喘息の程度をみるとともに治療についての手がかりを調べる検査です。気管支喘息にはアレルギーが関わる場合があるので、採血でアレルギーの検査をすることもあります。

【山形市立病院済生館での治療】

気管支が狭くなるのが、気管支喘息です。気管支を広げる薬を使用します。発作の時に使用する発作止めに吸入薬があります。また、予防の薬もあります。予防の薬は吸入薬、貼布薬、内服薬があります。予防薬は直接の効果は実感しにくいのですが発作がなくても定期的に使用してください。

【かかりつけ医の先生との連携】

山形市立病院済生館ではかかりつけ医での受診をお勧めしています。気管支喘息の予防薬や発作止めのお薬が決まった場合には、継続治療が必要です。治療継続のためかかりつけ医の先生に紹介しています。ぜひ、かかりつけ医の先生から定期的にみていただき、お薬を切らさないようにしてください。

肺気腫

【気になる症状】

階段を上ると息切れがしやすくなったり、平らなところを歩いていても息切れがして途中で立ち止まったりすることはありませんか。以前にタバコをすっている人に、このような症状がでた場合には、肺気腫のことがあります。タバコをやめてから5年、10年してから症状が出る場合もあります。タバコのために、肺がもろくなり、一呼吸に時間がかかるために起きる症状です。

【山形市立病院済生館での検査】

レントゲンやCTで肺の形や大きさを調べます。また、肺活量を検査し、息の吐く勢いを調べます。指先での検査や場合によっては採血で体の中の酸素の程度を調べます。

 

【山形市立病院済生館での治療】

しっかり息を吐くことが基本です。口すぼめ呼吸や腹式呼吸などを練習していただきます。肺理学療法といいます。他にも、吸入薬や飲み薬、貼布薬で呼吸のしやすさを手助けして、少しでも呼吸が楽になるようにします。呼吸困難のため、心臓に負担がかかる場合や、日常生活に差し支えがある場合には、ご自宅で酸素吸入をする場合があります。在宅酸素療法といいます。

 

【かかりつけ医の先生との連携】

在宅酸素療法などの場合には山形市立病院済生館までの通院が困難ですので、自宅近くのかかりつけ医の先生をご紹介しております。多くの先生と既に実績があります。

肺がん

【気になる症状】

急に咳がでるようになった、血痰がでるといった症状の場合には受診してください。また、検診を受けてレントゲンや痰の検査で異常があった場合にも受診してください。肺がんの可能性があります。

【山形市立病院済生館での検査】

胸部レントゲンやCT検査、喀痰の検査などを行います。その上で異常がある場合には入院して、気管支鏡検査となります。山形市立病院済生館では蛍光を利用した気管支鏡や細径気管支鏡などさまざまな機器があります。CTも詳細な検査が可能な機器となっています。もしも肺がんと決まってしまった場合にも、他の部位の検査をしたり、骨シンチの検査を追加したりします。これによって、手術、放射線、抗がん剤治療などの相談をします。抗がん剤治療で必要な場合には、がん細胞の遺伝子検査を行うこともあります。

【山形市立病院済生館での治療】

手術が必要な場合には外科と相談します。放射線治療が必要な場合には放射線科と相談します。抗がん剤治療が必要な場合には当初は入院していただきます。全身の状態やがんの状態に合わせ、抗がん剤を用意します。

【かかりつけ医の先生との連携】

経過観察が必要な場合等、かかりつけ医の先生をご紹介します。その場合であっても、定期的に検査が必要で、山形市立病院済生館に受診可能な場合には当院で検査を予定します。

当院におけるがん診療

 

肺炎

【気になる症状】

急に熱がでた、にごった痰がでるようになったなどの場合には肺炎の可能性があります。人にはうつりにくい肺炎もありますが、マイコプラズマ肺炎のように、比較的周りの人にうつりやすい肺炎もあります。

【山形市立病院済生館での検査】

レントゲンや採血の検査が中心になります。喀痰の細菌検査などでどのような菌かを調べる場合もあります。しかし、結果がでるのが、治療開始後になります。他に、尿の検査で肺炎球菌やレジオネラによる肺炎を診断できる場合があります。

【山形市立病院済生館での治療】

基本は安静、休養です。お薬を飲んでも、過労状態が続いていると肺炎が進行する場合がります。お薬は内服薬と点滴があります。点滴による治療が必要な場合には入院となります。

【かかりつけ医の先生との連携】

肺炎球菌ワクチンなどは、体調の良い時期に接種しておくことが必要です。かかりつけ医の先生に相談して、適切な時期に接種しましょう。なお、ワクチンをうったからといって、肺炎にならないわけではありません。他の菌による肺炎にかかる可能性があります。また、肺炎球菌による肺炎にもかかり にくくなったり、程度が軽くてすんだりする可能性がありますので、かかりつけ医の先生とご相談ください。

■最新の診療実績(診療科別・部門別臨床指標)

医師紹介

医師 氏名 所属学会 履歴
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岩渕 勝好
日本内科学会(認定医・総合内科専門医・指導医)
日本呼吸器学会(指導医・専門医)
日本循環器学会(専門医)
日本肺癌学会
ICD制度協議会認定ICD
日本医師会認定産業医
肺がんCT検診認定機構認定医師
日本診療情報管理学会(評議員)
S63年 山形大学卒H4年
H4年  山形大学大学院修了(医学博士)
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片桐 祐司
日本内科学会(認定医・総合内科専門医)
日本呼吸器学会(専門医・指導医)
日本呼吸器内視鏡学会(専門医・指導医)
日本感染症学会(専門医)
日本結核・非結核性抗酸菌症学会(認定医・指導医)
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本肺癌学会
ICD制度協議会認定ICD
H9年 山形大学卒
H15年 山形大学大学院修了(医学博士)
画像の保存は出来ません
會田 康子
日本内科学会(認定医)
日本呼吸器学会(専門医)
H17年 山形大学卒
H26年 山形大学大学院修了(医学博士)
画像の保存は出来ません
阿部 祐紀
日本内科学会(認定医)
日本呼吸器学会
日本肺癌学会
日本臨床腫瘍学会
日本感染症学会
H23年 山形大学卒
画像の保存は出来ません
太田 隆仁
日本内科学会(専門医)
日本呼吸器学会
日本感染症学会
日本呼吸器内視鏡学会
H28年 山形大学卒

勤務担当日

区分
新患 片桐 岩渕、睡眠時無呼吸外来 阿部(祐)、胸部検診後精検外来 太田 會田、胸部検診後精検外来
外来 太田 會田 岩渕 片桐 阿部(祐)
専門外来(午前) 西脇
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