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当科は画像診断部門・放射線治療部門を有し、他科と密接に連携しながら当院の診療をサポートしています。また、院外の多くの先生方からも、直接当職に放射線治療(外来通院可能な方のみ)や、CT、MRIの検査依頼もいただいています。(病診連携)
近年、CTやMRIなどの放射線画像診断機器の技術的な進歩はめざましいものがあります。済生館には、最新鋭の放射線機器が備えられていますが、それらの機器を最大限にうまく使いこなすには、常に最新の知識が必要となります。
放射線科診断専門医は、各科の医師が病気の診断や治療を行う上で最も有効な画像を提供できるよう研鑚を積み、各科の医師、放射線技師、検査技師と密接に協力して、画像検査の質を高めるようにしています。
放射線科診断専門医は、各画像検査に対して「読影診断報告書」を作成します。この読影報告書によって、患者さんの画像は、各科の医師と放射線科医という、少なくとも二人の医師の目で二重にチェックされることになります。これにより異常所見の見落としや誤診の確率は低下し、正確な診断および医療ミス防止(安全管理)に貢献しています。
検査スケジュールに関しても、緊急(救急)検査が当日に迅速に行われるのはもちろんのこと、予約待ち期間もできるかぎり短くなるよう、担当技師ともども努力しています。
また、放射線科医は被曝や高磁場の危険性に関する知識も豊富に持ち合わせていますので、放射線障害や高磁場による事故が生じないよう安全管理に気をつけながら各種の検査を施行しています。
当院は放射線治療装置を保有し、各診療科からの依頼に応じて放射線治療を行っています。
当院の放射線治療の特色としては、肺・肝癌に対する定位放射線治療(Stereotactic radiotherapy:SRT)等に対応できる点です。最近では、比較的小さな(3cm以下の)腫瘍病巣に対しては、「切らずに治す」方法の一つとしてしばしば行われるようになってきています。
さらに、前立腺がんにおいては、超音波画像を元に照射位置を合わせるシステムよって、精度の高い放射線治療が可能となっています。
放射線治療(原発疾患別) | 令和4年度 | 令和5年度 |
---|---|---|
頭頚部(甲状腺アブレーションを除く) | 11件 | 9件 |
肺 | 25件 | 27件 |
乳房 | 35件 | 43件 |
食道 | 7件 | 7件 |
胃 | 6件 | 1件 |
大腸 | 16件 | 17件 |
肝臓 | 2件 | 0件 |
婦人科 | 1件 | 0件 |
前立腺 | 10件 | 18件 |
その他 | 22件 | 11件 |
特殊放射線治療 | 令和4年度 | 令和5年度 |
---|---|---|
体幹部(肺・肝)定位(SRT) | 4件 | 2件 |
※2017年~年度で集計
■最新の診療実績(診療科別・部門別臨床指標)
医師 氏名 | 所属学会 | 履歴 |
---|---|---|
大竹 修一 | 日本医学放射線学会(放射線診断専門医・研修指導者) 日本禁煙学会 日本IVR学会 日本磁気共鳴学会 |
S59年 東北大学卒 |
渡邉 奈美 | 日本医学放射線学会(放射線診断専門医) 日本核医学会(核医学専門医、PET核医学認定医) |
S62年 山形大学卒 |
高井 憲司 | 日本医学放射線学会(専門医・研修指導者) 日本放射線腫瘍学会(認定医) |
H5年 防衛医科大学校卒 |
区分 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
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新患・再来 | 大竹、渡辺、高井 | 大竹、渡辺、高井 | 大竹、渡辺、高井 | 大竹、渡辺、高井 | 大竹、渡辺、高井 |