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画像診断のためのエックス線を中心とした撮影による検査や放射線治療を行う所です。現在、スタッフは診療放射線技師19名、放射線科医師3名の精鋭メンバーで日々奮闘しています。検査は 24時間体制 で、夜間・土日も救急検査として対応しております。
当院では、 一般撮影装置3台、CT3台、MRI3台、血管撮影装置3台、X線-TV3台、SPECT-CT1台、マンモグラフィ撮影装置1台、歯科用装置(パノラマ・デンタル)各1台、移動型のエックス線撮影装置3台、外科用イメージ3台、放射線治療装置(リニアック)1台を備えています。それぞれの概要を紹介いたします。
フラットパネルディテクタ(FPD)とコンピュ-テッドラジオグラフィ(CR) という技術を組み合わせて、3台の装置でX線写真を撮影しています。以前よりも撮影時に受ける放射線量を減らすことが可能で、医療被ばくが低減されています。
X線CT装置は身体の内部構造を輪切りの画像として撮影する装置で、検出器が80列、64列、16列のマルチスライスCTを合計3台保有しています。断面を作り直して様々な向きから観察したり、3D画像処理による心臓の血管(冠動脈)や全身の血管などの3次元画像も作ることができ、精度の高い検査が可能となっています。
MRI(磁気共鳴画像)は強い磁石と電波を使って体内の状態を外部から検査する方法です。磁場を切り替えながら電波の当て方と受け方を変えることにより、様々なコントラストの画像が撮れ、また、いろいろな角度から体の断面が正確に写し出されますので、病気の診断にたいへん役に立ちます。撮影中は大きな音が出ます。
金属や貼り薬等が患者さんに重大な危険を及ぼすことがありますので、検査前に厳重なチェックを行います。
磁場強度が3T(テスラ)1台と1.5T2台の装置を保有しており、検査内容に応じて適切な画像を提供しています。
心臓の動く様子や冠状動脈の状態を撮影します。細くなってしまった血管を広げたり再発しないように器具(ステント)を挿入するカテーテル治療もおこないます。
こんな画像が撮られています。
ここをクリック(wmv形式 1.2MB)
初めの2画像は“左室造影”といい、心臓にある4つの部屋(右心房、右心室、左心房、左心室)のうち左心室の動く様子を検査しています。
後の画像は“冠状動脈造影”といい、心臓を栄養する血管(冠状動脈)の状態を検査しています。動脈硬化などによるこの血管の狭窄・閉塞などをチェックします。
頭から下肢までの血管を撮影検査・治療することができる装置です。
血管の状態を3Dで見ることが可能です。
2方向から撮影し、即座に高画質な立体血管映像として様々な角度から観察・分析が可能で、特に脳卒中患者に対する脳血管内手術において威力を発揮します。
体内に投与した放射性医薬品の出す微弱な放射線の分布や移動を撮影することにより、臓器の形や働きを検査する核医学検査装置です。骨・脳・甲状腺・心臓・肺・腎臓、その他全身の検査を実施しています。
(補正用)CTを搭載しているので検査精度が向上し、CT画像と核医学画像を重ね合わせることで検査結果が非常に見やすくなります。
女性の乳がんは急増してきており、視触診ではわからないほどの“しこり”や微細な石灰化もマンモグラフィ専用装置では写すことができます。マンモグラフィは乳房を圧迫して撮影しますので痛みを感じる場合があります。圧迫するのは、しこりや石灰化を識別しやすくし、被ばくを低減するためですのでご理解ください。
当施設は、“検診マンモグラフィ撮影技術認定“を受けた女性技師が検査にあたりますので安心してお任せください。わからない事や不安な事があれば何でもおっしゃってください。
リニアックによる外部照射
放射線治療は、手術・化学療法と並んでがん治療の3本柱のひとつです。そして、リニアックによる外部照射は放射線治療の中で最も多く行われている治療です。当院では通常照射の他、画像誘導放射線治療や定位放射線治療といった高精度の治療も行っています。
バセドウ病の治療や甲状腺がん手術後のアブレーション目的の内用療法を実施しています。治療方法は放射性ヨードのカプセルを服用するだけで、当日帰宅できます。
また、前立腺がんの骨転移の治療目的に内用治療を行っています。4週間ごとに放射性ラジウムを注射する治療で、外来で行えます。