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消化器内科 医長 名木野 匡
炎症性腸疾患とは消化管に炎症を起こす慢性疾患のことで、大きくクローン病と潰瘍性大腸炎の2つに分けられます。どちらの病気も患者さんの数は増加の一途にあり、主に20〜30歳代の若い人に発症しますが、潰瘍性大腸炎は40歳以降でもしばしばみられます。医学が進歩した現在でも、残念ながらその原因は未だ分かっていません。しかし近年の研究成果からは、食事などの環境因子や遺伝的因子などを背景に免疫学的異常が引き起こされることで発症すると考えられています。