健康一口アドバイス
認知症予防の秘訣
脳神経外科 医長 毛利 渉
認知症は、誰もがかかりたくない病気の一つだと思います。今回は、認知症予防の秘訣をちょっとだけ伝授致します。実は「認知症」と、我々が専門の「脳卒中」では、予防方法に多くの共通点があります。そういった意味では、認知症も生活習慣病の一つと言えます。下記を実践して、一石二鳥。病院には閑古鳥が鳴くことでしょう。
まず、社会的活動へ積極的に参加することから始めましょう(ひきこもらない、趣味を持つ)。禁煙は当たり前。飲酒は1週間に1回、1回につき1合程度に留めましょう。飲むのならワインがお勧めです(ポリフェノール)。有酸素運動を日課にしましょう(散歩など)。知的余暇活動に没頭しましょう(読書、芸術、旅行、料理)。感動することは心と身体を活性化させます。長過ぎず、短過ぎず、適度な睡眠を取りましょう。1日7時間位の睡眠が最も長生きするというデータもあるようです。
バランスの取れた食事は健康の基本ですが、カロリー控えめ(腹七分目)、減塩(6g/日以下)、朝食はしっかりと摂りましょう。魚中心の和食とオリーブオイルがいいということも知られています(不飽和脂肪酸)。尚、ポリフェノールはワインの他にも、りんご、大豆、緑茶、コーヒーなどにも含まれています。
これらは、一時期だけ実践するというのでは意味がありません。習慣化することが大切です。
2013年12月1日
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