健康一口アドバイス
ロコモについて(その1)
整形外科長 増田 啓治
寝たきりなどの要介護、要支援状態になる一番の原因は平成23年度厚生労働省国民生活基礎調査によると運動器の障害です。運動器というのは骨や関節、筋肉などの身体を動かす器官のことをいいますが、加齢などのいろいろな原因で障害をきたしていきます。こうした運動器の障害で歩行などの移動機能が低下した状態をロコモティブシンドロームといい、要介護の状態や要介護状態となる危険性が高い状態といえます。
そこで、要介護にならないようにするためにロコモを予防することが大切となります。自分がロコモかも、というチェックのためには次の7つの方法があります。どれかひとつでもあったらロコモの心配があります。
① 片脚立ちで靴下がはけない。
② 家の中でつまずいたりすべったりする。
③ 階段をあがるのに手すりが必要である。
④ 家のやや重い仕事が困難である。
⑤ 2㎏程度の買い物をして持ち帰るのが困難である。
⑥ 15分くらい続けて歩くことができない。
⑦ 横断歩道を青信号で渡りきれない。
以上の方法で心あたりがある方は、生活習慣を見直すことや運動をする習慣を身につけることなどが大切です。予防などについては次回。
2015年1月20日
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