健康一口アドバイス
背骨の病気について
整形外科長 増田 啓治
背骨は数多くの椎骨が連結されてできていて、“脊柱”という名の通り、柱のように体を支えて曲げ伸ばしする‘動く支柱‘の役割をしています。多くの骨や関節、筋肉があり、負担がかかるところですので、痛みなどのいろいろな問題もでやすいところです。
背骨にかかる負担は、日常の動作に気をつけ、筋力を鍛えることで減らすことができます。首を後ろに反しすぎないとか、物を持つときは体の近くに引き寄せて持つとか、物を持ち上げる時には中腰にならないように腰を落とす・・・。そういうちょっとした注意を払う事や頚周囲の筋や腹筋、背筋に5~10秒くらい力を入れる運動を10~20回くらい繰り返し行ったり、ストレッチをしたりする事などです。
背骨の中には脊髄神経が通る道があります。背骨に何らかの問題がでて神経に障害が及ぶと,その神経が支配している手や足などの部分に痛みやしびれ、運動の障害などがおきてきます。また排尿の障害がでてくることもあります。神経の障害は治療の時期を逸すると回復が悪いことがありますので、そうした症状がある時は早めに整形外科を受診されて、原因を調べることをお勧めします。
2006年2月09日
関連ページ:
http://www.saiseikan.jp/outline/section/orthopedics.php
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