健康一口アドバイス
「肺の検診について」
呼吸器内科長 岩渕 勝好
御自分の体調を良い状態で保つには、体にいい生活習慣を身につけること、定期的に検診を受けること、体調に異常がある場合にはかかりつけ医に相談することが大事です。
今回はこのうち、肺の検診について取り上げてみましょう。概ね一年に1度、胸のレントゲン写真を検査することが、これにあたります。検査の機会は、集団検診、かかりつけ医受診、人間ドックなどがあります。
集団検診は、勤務先の定期健診や、公民館の住民検診で行われています。レントゲンの大きさが10cmの機械で撮影し、異常があった場合、受診の勧めが後日送られてきます。かかりつけ医での検診(個別検診)は、いつも診察していただいているかかりつけ医でレントゲンを検査します。以前に同じ検査をしていれば比較する場合があります。他の検査をあわせて、総合的な判定となります。人間ドックでは、通常のレントゲン写真の場合とCT写真の場合とあります。CT写真による検診はより小さい異常や心臓の影になって見えにくい部分まで検査できる長所があります。
検診を機会に自分の健康に関心をもっていただくと共に、適切な検診の受け方についてかかりつけ医の先生と相談することを御勧めします。
2010年3月29日
関連ページ:
http://www.saiseikan.jp/outline/section/respiratory.php
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