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中央診療部長(兼)脳神経外科長 齋藤 伸二郎
心房細動という不整脈も脳梗塞を引き起こします。心房細動は加齢とともに増え、それほど珍しいものではありません。なぜ、心房細動が脳梗塞と結びつくのでしょう。心房細動が原因で心臓に出来た血の固まり(血栓)が脳の血管に流れ込んでとどまり、それ以降の血流を途絶えさせるのです。脳梗塞の原因の四分の一を占め、最も重症で死亡率も高いのが特徴です。脳梗塞になる危険性は心房細動のない人より5倍も多く、特に高齢者や高血圧症、糖尿病、心不全などを合併している方、過去に脳梗塞をわずらった方で危険性が高いことが判っています。