健康一口アドバイス
乳房に“しこり”をふれますか
外科長 守本 和弘
日本では毎年三万人以上の新たな乳癌の患者さんが発生しています。また若い女性の発症も増加しています。どんな病気でも言えることですが、早期発見、早期治療が最も重要です。早期発見の為には、検診センターや病院等で行っている定期健診(触診、マンモグラフィー)をうけることが大切ですが、乳房は他の臓器と異なり、自己検診により自分で異常を発見することが可能です。
実際に乳腺の病気で病院を受診される最大の理由は「自分で乳房にしこり触れた」というものなのです。「しこり」以外にも乳頭の変化(陥凹、ただれ、分泌物)、皮膚の変化(えくぼ、色)で気づくことがあります。このような症状は自分の乳房をさわったり、注意深く見ることで発見できますから、月に一度の自己検診を是非おすすめします。そして不安を感じたら迷わないで医療機関を受診して下さい。
医院、病院(外科、乳腺科)では触診、マンモグラフィー、超音波検査、細胞診などを行い診断します。「しこり」を触れても、全て手術するわけではありません。乳癌ではない「しこり」のほうが多いのです。乳癌においても、治療法はどんどん進歩しており、手術、薬物療法、放射線療法が総合的に行われています。
2004年11月18日
http://www.saiseikan.jp/outline/section/surgery.php
一覧に戻る