健康一口アドバイス
お薬手帳と薬の管理
薬局 荒井 浩一
お薬手帳をご存知でしょうか?
お薬手帳はいつ、どこで、どんな薬をもらったか記載しておく手帳のことです。医療機関にかかるときや保険薬局で薬をもらうときにご提示いただくと、複数の医療機関から処方された薬の飲み合わせや重複投与の有無が確認でき、安全に薬を服用していただけます。
東日本大震災では医療機関や保険薬局も被災し、医療情報を失ったことにより持病をもった多くの患者さんの診察に大変苦労したそうです。対策として厚労省はお薬手帳を提示した患者さんに医師の処方箋がなくても薬を渡せる特別措置を実施しました。もともとお薬手帳は阪神淡路大震災以降普及したといわれていますが、住所、氏名、生年月日、血液型などの基本情報に加えて、アレルギー、過去に服用した薬による副作用歴等を一緒に記載しておくと有事の際も大変役にたちます。是非お薬手帳の有効活用をお願いします。
なお、お薬手帳に関するご不明な点はかかりつけの医療機関・保険薬局の薬剤師、薬剤師会にお問い合わせください。薬は診察時のからだの状態をみて処方されています。できるだけ処方日数内で飲みきり、古い薬は廃棄してください。保管は変質を避けるため湿度の低い直射日光の当たらない場所に保存してください。
2012年1月5日
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