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内 容: | 医師による市民健康講座、今回は、“食生活”についてのお話です。 |
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日 時: | 平成15年9月5日(金) 午後1時30分~3時30分 |
会 場: | 霞城公民館 2階 研修室1AB |
講 師: | 高等看護学院長(兼)内科主任医長 菊地 正邦 |
レポート: | 日本人の寿命は昔から長かったのではありません。人生50年という言葉は何百年も前からありましたが、日本人の平均寿命が実際に50年を越したのはたった50余年前の昭和22年です。以後急速に寿命が伸び、昭和40年代には世界の先進国に追いつき、現在は男女共に世界のトップ集団(女性は世界一)を形成しています。平成14年には日本人の平均寿命は男77.9歳、女84.9歳とすばらしい数字になっています。 一方世界には、平均寿命がまだ30歳代、あるいは40歳前後の国がたくさんあります。発展途上国では体重不足、栄養素の不足が健康障害の因子として重要です。逆に日本を含む先進工業国では肥満、アルコールの乱用、喫煙等が危険因子となっています。日本でも肥満の害が強調されていますが、粗食による健康障害は発展途上国の例を見ても明らかです。日本人の20-30歳代の女性では肥満よりもやせが問題になっています。肥満のない女性が「やせは美しい」という錯覚で、さらに体重を減らすために、十分な栄養を摂らないのは健康上大問題です。健康保持のためにはしっかりした食生活が大切です。粗食は健康の大敵です。健康長寿のためには、どんな食事をすべきか皆で勉強しましょう。 |