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がんの発見だけでなく、がんの広がりや転移の診断にも画像診断は大きな役割を担い、適切な治療方法の選択や手術計画になくてはならないものとなっています。
放射線科診断医は、「がんの画像診断」では全ての診療科、分野が対象ですので、主治医と共にあらゆる疾患(がん)を診ることになります。
放射線科診断専門医は、各画像検査に対して「読影診断報告書」を作成します。この読影報告書によって、患者さんの画像は、各科の医師と放射線科医という少なくとも二人の医師の目で二重にチェックされることになります。これにより異常発見(がん)の見落としや誤診の確率は低下し、がんの正確な診断および医療ミス防止(安全管理)に貢献しています。
当院には放射線治療装置があり、ほかの診療科と連携して放射線治療をおこなっています。
肺がんなどのがんのうち、比較的小さな(約3cm以下)腫瘍病変では、腫瘍局所に多くの線量を投与する「定位放射線治療」を行うことができます。近年では「切らずに治療する」方法として、治療の選択肢のひとつとして盛んにおこなわれるようになっています。
ほかには、前立腺がんの治療において、県内で唯一「超音波画像で位置合わせ」を行って正確に放射線を当てることができる設備を持っています。
前立腺がんの治療法のひとつとして、放射線治療は手術やホルモン剤治療と並んで盛んにおこなわれるようになっています。
前立腺は、毎日からだの中で位置が変わることが知られています。つまり、治療するその日の前立腺の位置をきちんと検出した上で放射線治療を行うことが重要になってきます。
当院では、治療日ごとに前立腺の超音波画像を撮影し、最初の位置からどれだけずれているのかを検知し、ずれた分だけ位置を合わせ直してから放射線を当てます。
これにより、前立腺にごく近い臓器(ぼうこうや直腸など)へ放射線が照射されるのを最小限に抑えることができ、後から現れる副作用を最小限に抑えることができます。
【関連ページ】 放射線科案内